過蓋咬合の治療例

過蓋咬合(噛み合わせが深い)の治療例

過蓋咬合とは?

噛み合わせたときに上の歯が下の歯を覆って見えないほど噛み合わせが深い状態のことをいい、ディープバイトと呼ばれることもあります。噛み合わせが深いことで顎の関節に負担がかかり顎関節症につながることがあるため、噛み合わせをあげて治療することで顎の関節へかかる負担を軽減することが必要です。

CASE1

初診時年齢 13歳
主訴 歯並びのガタガタを治したい
口腔内所見 上顎の左右犬歯(糸切り歯)が完全に歯列からはみ出して八重歯になっていました。下顎の前歯も舌側に倒れ叢生(歯並びのガタガタ)が著しく、上顎の前歯が下顎の前歯を完全に覆って噛み合わせが著しく深い状態でした。上下第二大臼歯(12歳臼歯)が萌出し始めていましたが、顎骨が狭小でスペースが不足していて半埋伏が予想されます。
診断名 著しい叢生(ガタガタの歯並び)と過蓋咬合を(通常よりも歯の噛み合わせが深い)伴う骨格性下顎後退症
装置名 マルチブラケット装置、歯科矯正用アンカースクリュー、パラタルバー、リップバンパー
抜歯部位 上顎左右4番抜歯
治療期間 3年7ヶ月
費用の目安 800,000円+アンカースクリュー代
リスク・副作用
  • 痛みがでる可能性があること
  • 装置に擦れることで口内炎が出来やすくなる
  • 治療への協力度が低いと治療が長引く可能性があること
  • 歯みがきが難しくなるため虫歯や歯肉炎になりやすくなること
  • 治療後、保定装置(リテーナー)を指示通り入れないことや、その他の指導内容が守れない場合、後戻りする可能性があること
  • 上記の内容は個人差があるため、全ての方に当てはまるものではありませんので参考としてご覧ください。なお、記載の矯正装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

治療計画

骨格性下顎後退症(骨格的に下あごが後退している)で奥歯の噛み合わせの関係がアングルII級(上の奥歯が前にずれている状態)で約6mmずれていて、叢生量(歯のガタガタ)が著しく大きいケースであることから、上あごの左右第一小臼歯を抜歯、下顎は歯並びのアーチを広げることで非抜歯にて排列します。過蓋咬合(噛み合わせが深い)に対しては上下の前歯を圧下(歯を歯肉方向に移動させる)させ、適切な噛み合わせの深さを構築します。

上顎・正面・下顎

  • 治療前
  • 治療中
  • 治療後

側面

  • 治療前
  • 治療中
  • 治療後

治療前後横顔

  • 治療前
  • 治療後

治療結果

歯科矯正用アンカースクリューの使用

著しい叢生(歯のガタガタ)と過蓋咬合(噛み合わせが深い)症例で、歯科矯正用アンカースクリューを使用することで小臼歯抜歯後のスペースの有効利用、歯並びのアーチの拡大を行いました。

噛み合わせの深さ(過蓋咬合)の改善

非常に難しいケースでしたが、前歯の垂直的コントロールを行うことにより治療目標通り良好な結果へ導くことができました。また口元の突出感も改善されご本人にもとても喜んでいただけました。

矯正治療におけるリスクについて

  • 1痛みがでる可能性があること
  • 2装置に擦れることで口内炎が出来やすくなる
  • 3治療への協力度が低いと治療が長引く可能性があること
  • 4歯みがきが難しくなるため虫歯や歯肉炎になりやすくなること
  • 5治療後、保定装置(リテーナー)を指示通り入れないことや、その他の指導内容が守れない
    場合、後戻りする可能性があること

※上記の内容は個人差があるため、全ての方に当てはまるものではありませんので参考としてご覧ください。
なお、記載の矯正装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

各種料金について